2023年4月10日月曜日

クラウド化 リフトアンドシフト という手法

 こんにちは、皆さん。今日は、クラウド化の一つの手法であるリフトアンドシフトについてお話ししたいと思います。


リフトアンドシフトとは、既存のシステムをそのままクラウドに移行する方法です。つまり、システムの構成や設定を変更せずに、オンプレミスのサーバーからクラウドのサーバーに持ち上げて移動するということです。


リフトアンドシフトのメリットは、移行が比較的簡単で早くできることです。また、クラウドの柔軟性やスケーラビリティを利用できるようになります。例えば、需要が増えたときには、クラウドのサーバーを増やしたり、減らしたりすることができます。さらに、クラウドのサービスを活用することで、セキュリティやバックアップなどの運用管理を効率化できる可能性もあります。


しかし、リフトアンドシフトにもデメリットがあります。まず、システムの構成や設定を変更しないため、クラウドの特性に合わない場合があります。例えば、オンプレミスのシステムは、常に稼働していることを前提としているかもしれませんが、クラウドでは、使用量に応じて課金されることが多いです。そのため、リフトアンドシフトを行うと、コストが高くなる可能性があります。また、クラウドでは、ネットワークの遅延や障害などのリスクも考慮しなければなりません。


したがって、リフトアンドシフトは、クラウド化の一つの手法ではありますが、必ずしも最適な手法ではありません。クラウド化を検討する際には、システムの特性や要件に応じて、他の手法も検討する必要があります。例えば、システムをクラウドに最適化するために再設計や再開発を行う手法もあります。これらの手法は、移行に時間やコストがかかるかもしれませんが、クラウドのメリットを最大限に活用できるかもしれません。